根付とは、江戸時代に煙草入れや印籠などの「提(さ)げ物」を帯に引っ掛けるために用いられた小さな彫刻物のことで、象牙や牛の角など動物の骨、陶器や金属を素材として、日本人独特の器用さで精巧な彫刻が施されています。本来は留め具でしたが、時代とともにその存在が確立され、江戸中期以降にはユニークなデザインや技巧が施された粋なお洒落アイテムとして人気を博しました。のちの明治時代、洋装化にともない根付の需要は減るものの、海外では根付 (NETSUKE)= 日本の伝統文化、極小の美術工芸品としてあらたな魅力が見出されます。
本展では「京都清宗根付館」所蔵の数ある作品の中から、テーマに沿った芸術性の高い現代根付約250点を一堂に展示いたします。 伝統から脱却した、より自由で思わず笑みがこぼれる陽気な作品の数々、現代根付ならではの魅力をご紹介いたします。
手のひらに包みこめるくらいの小さな根付がみせるのは、それぞれの壮大な世界観-ひとつひとつの“小さな宇宙”お楽しみ下さい。
令和8年(2026年)1月6日(火曜日)~3月31日(火曜日)
一般500円(400円) 大学・高校生 300円(240円) 中学・小学生 70円(50円)
( )内の料金は20人以上の団体です。